スカイスクレイパァァァーッ！

技の名前のようだ。

暇すぎて弟のラノベを読んでるので感想をば。

■「化物語」
と、「傷物語」、「偽物語」上。
講談社BOXのアレ。
実に久しぶりに西尾作品を読んだわけだが、面白かった。
でも疲れた。
語り口というか、言葉遊びがひどく特徴的で面倒くさい。
内容のない会話を延々と楽しめるキャラ萌え重視の人にはお勧め。
ストーリーもひねってあって文句なし。
でも本当疲れた。
西尾節に慣れるまでが問題ですね。
一連の作品からは中二病的な自意識が感じられるので、一昔前の（ひょっとしたら、今の）自分のイタイ自意識とシンクロして酷くビミョーな気分になる。
中二は好きなんじゃないか？西尾…。
かく言う私も、実は西尾との初遭遇が中二の時でしたからね。
自殺願望がある知り合いが「クビキリサイクル」読んでました。
ていうか西尾にはまり込んでました。
そのタイトルと知り合いの願望やらなんやらで、ひどくアレな第一印象でしたね…。
「死にたい…」と相談されたので、「まあ少なくとも一人死んだだけでも少子化に貢献するわけだから、少子高齢化に歯止めをかけるために生きたら？」と言っときました。中二ですね。
あーもーホラ、西尾作品読んだあとはフツーにこんな話題が出るんだからもー。

■「小学星のプリンセス☆」
確かダッシュ文庫のはず。
アイデアは面白いけども、脇役の使い方が下手で物語に没頭できなかった。
関西弁の女の子と先生の使い方を考えたほうがいい。
もう少し分量が長ければ掘り下げられたかもしれないと思う。
脇役の描写不足が目立つ。
まあ…アイデアは面白いからいいんじゃないですか。
技量不足が目立つから、商業作品としてはどうかと思うけど。
続編あるんだ？という…うん。

■「EX!」
GC？だか何だか文庫だった気が。
普通に面白かった。
構成もうまいと思うし、キャラクターも面白い。
アイデアも斬新ではないけども、作者ならではのアレンジが王道（？）展開を楽しく読ませている印象が。
ヒーローものが好きな人なら読んで損はなし。
悪の組織が好きな人も読めばいいと思う。
４巻までしか読んでないけども、続編が気になる程度には上手い作品。
こなれてる感じがしますねー。

■「シリアスレイジ」
電撃文庫。
文句なしに面白い！
２巻までしか読んでいないけども、大変楽しい。
雰囲気だけで言うと「SS」とか思い出した。（雰囲気だけ）
ウイルスの設定が面白いね。
SF小説に、ラノベ的設定を合わせたような上手さ。
コレ、アイデアだけならラノベ設定抜かして普通の文芸作品として売れるんじゃないの？
主人公の設定も適度で好き。
過度にひねくれず、芯も通っていて素直。


他にも何か読んだけど忘れた。