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写真館行ってきた
初めてですよー。初写真館。
まー証明写真とってもらっただけなんですけど。
頭の位置とか体の傾きとか、やっぱ人それぞれあるようで、ものすごく細かく指示されました。
やっぱ傾いてるんだなあ…。

後はちらほら新刊を購入。
「性別が、ない!」に未収録のネタを書き直した「性別R」とか。
いつもどおりって感じでフツーに面白かったです。
あえて不満を申し上げるなら、初出が書いてない!
最近初出が載ってない本が増えてますが、オシャレさとかデザイン性のためにこういう重要な部分を省くなんて勘弁してくれ!といった心境です。
まあ…ほぼ書き直したそうなのでアレですけど、原型のネタの初出は…!ねえ。
うん、シモネタに耐性のある人にはオススメ。
自分の常識がぶっ壊されますよー。シモいけど。
後は「ゲッサン」の8月号。
「信長交響曲」が巻中カラー貰っていてワッショーイといった心境ですよ!
この人の描く女性は色っぽくてかわいい!
可愛い女性はいいですなー。花ですなー。
劇画タッチ(?)な可愛い女性は、エロゲタッチの可愛い子とは違ってあざとさがなく、自然な色気が漂ってて素敵です。
これがまた、エロスな視点で女性を描いてないからエロさがないんですよ!
一見の価値あり。

…で、ワイルドライフの藤崎さんの新作も買いました。PN変えてますね。
何か初期に比べてタッチが細かくなった気がする…。
いやまあ、いいけど。
あー、面白かったです、よ。
どうにも雷句さんといい、藤崎さんといい、まあ、あと新條さんといい、どーにも作品だけで内容が評価できなくなってる自分に気がつく。
小学館事件ですね、結構前に話題になりましたが、自分まだ引きずってます。
前もこれについて書いた気がするけどもっかい書く。


漫画描きはなあ…お金貰って生活している以上、まあ社会人なわけですよ。
しかし、読者あっての漫画家って面があって、その人が描きたいものばかりを描いてたって読者にウケなきゃお金はもらえないわけですね。
漫画は芸術と娯楽の境にあると思いますけど、表現者としての漫画家で、好きなものだけを描いていきたいのなら、「ガロ」とかに描くのが一番なんでしょうねえ。後は自費出版。(ガロは休刊してるけどね…
うーんつまり、ある程度読者のニーズも受け入れる必要があるわけで、そうなると表現者としてよりもエンターテイナーとしての一面が強くなるんじゃないかなあと…。
そりゃ、描きたいものを書いて売れればいいんですけど、そうもいかないでしょう。
しかしまあ、漫画読んでる側からしたら漫画が面白いかどうかが問題なのであって、実際のところ、作者がもの凄く苦しんで作品を生み出しているっていう事実は水を差すことでしかないんですよね。
最近「重力ピエロ」を読み返したのでピエロで行きますが、ピエロがどんだけ裏方で練習しようが、骨折しようが、ステージに出る時はそんな様子を見せては興ざめなんですよ。(自分的に
ただ純粋に面白いものを見たいのに、「裏で努力してますよ~」なんて様子をあからさまに見せられたら、ある一種のドキュメンタリーになっちゃうじゃないですか。
私は、裏での苦悩を全く見せないのが真のエンターテイナーだと思ってます。

…そうすると、作品完成後の暴露話ってある意味卑怯なんですよね。
プラスの内容ならともかく、「連載中出版社ともめていた」みたいな金の匂いが漂うマイナスの暴露話は、作品の面白さに全く良い要素を与えないと思います。
今更何でそういうこと言うんだよ!みたいな、勝手な印象さえ抱きました。
「このシーンのキャラは楽しそうに笑っているが、作者はそうでなかったのか」みたいな感じが、「一生懸命仕事しました。社会人ですから!」みたいな現実を覗かされてゲンメツしちゃうんですよねえ。
ある一種の現実逃避と自己投影の対象である漫画に、イヤーな現実臭がただよっちゃうわけです。
…しかしまあ、「では作家は搾取されるばかりで、裁判も起こしてはいけないのか!」とかいう話になると極論なんですけど。
ただ、エンターテイメントを提供する立場の人であるなら、見る側の心境も少しは考慮してくれると嬉しいなあ…ってだけです。
連載終了後30年経ってから暴露、とかならいいですよ。
もうそれは過去の話で、本人が割り切ってるなら現実のドロドロさはあまり露骨に出てこないので。
あからさまに異議を申し立て、わかりやすーく出版社を移動し、んで、それをマスコミが激しく騒ぎ立てるっていう状況が少し気に食わないだけです。
別に、その事実によって作品の面白さが損なわれるってのはそうないんですけど、「自分が好きな作品を、作者は嫌な過去として捨て去ったのか」感が、その作品が好きな自分も否定されたようで悲しくなります。
それでまた新作を描いても、「この作者はもしかしたらまた否定するかもしれない…」という不安がどうしても付きまとい、完全に一から作品世界に浸れなくなるんですよね。
ある意味、信頼がなくなったと言ってもいい。
どの物語もハッピーエンドがある意味お約束なのは、それが安心できるからだそうです。
だから、よっぽど妙な作家でない限り、まあ少年漫画はハッピーエンドが前提です。
これは、ハッピーエンドへの無条件の信頼みたいなものですよね。
バッドエンドがほぼありえないと分かっているから、主人公とそのヒロインの幸せなエンドが想像できる。
そのようなもので、「作家は楽しんで描いている」というのは、自分みたいな社会人じゃない読者にとっては半ば思い込みになってるんじゃないでしょうか。
どんなにつらくても、それでも「漫画を描くのが好きだから」で解決します。
それにしても、久米田さんは上手かったですね。
過去の作品群も有名になった弟子も、うまーくネタにして消化してる感じ。

…だからといって、「作家が悪い」と言いたいわけじゃないんですけども。
何だろうなあ…、純粋に楽しいはずの作品を、純粋に楽しませてくれない作家も出版社も悲しい。
それも現実だと思って作家と作品を完全に切り離せるといいんですけど、自分はまだその域に達していないようです。
自分、もう「金色のガッシュ」が最初の頃のような気持で読めないですよ。
ただただ、次の号が気になってハラハラしながら待ってた心境が一気にしぼんでしまいました。
作者批判はするつもりがないし、むしろ被害者なんでしょうけども、それでも悲しい。
ダークなネタなストーリーならまだマシだったのでしょうけど、「ガッシュ」は夢だとか勇気だとか、そういうストーリーだったので、余計現実問題がマイナスになってると思う。
…十年後にはまともに読めるようになってるといいなあ。


別の話ですけど、「銀魂」作者の担当とのアレソレは自分的には微妙ですかね。
完全に作者の味方をしたいんですけど、そんなネタにされるほどひどいことしてないじゃないか担当!みたいな念がためらわせます。
もともと、他人の悪口っていうのは良い気がしませんからねえ…。(悪口とは違うけど
いっそこんな微妙な気持ちになる位だったら最初から読まない!スタンスで行こうと思う。
何かなあ、「作者幻想」ってあるよね。
漫画家は美形・美人で、犯罪なんて起こさないし、人格者だ!みたいな。
人物描写の乏しい小説において、大抵描写がないはずなのに主人公を美形として想像してしまうような類の、根拠のない思い込み。
漫画家だってカネを貰って生活してるんだ!「夢」を売ってカネを貰ってるんだ!
…とは、子供のころは気付かなかったなあ…。
今でも、直面すると驚く。
自覚的な人は良いんだけど、そのことを自覚してない人はちょっと微妙な気持ちになります。
…まあ私の考えなんで、エンターテイナーとしての自覚云々は世間的でないかもしれませんが。

…あー…しょっぱい気持ちになるー。
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