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夏といえば!?
ホラー!

てーことで、小野不由美の「悪霊シリーズ」読了しましたよー!

いやー…装丁といい文体といいドッキリものですが、さすが小野先生というかんじの話ですねー。
ゴーストハントは漫画の方で知っていたので原作本を探していたのですが、今まで本屋で見かけたことがなかったのですよー。まさかあんなに古いとは。(笑
以前アニメ化もされましたし、そこそこメディアミックスも展開してるんで、そろそろ新装版とか出さないんでしょうか?(出てるのかな?
十二国記みたいに講談社文庫の方から出しなおせばいいのにー。そしたら買うのにー。
本当にあの装丁はキッツイ!少女漫画か!(近いが
いやまあ少女小説というジャンルに分類されるんだろうけど、そうなると作者はラノベ出身ということになるんだろうか。でもなー少女小説はラノベと別だと区別する見方もあるしなー。世間的にはどうなんだろう?

えーで、感想。
すげーおもしろかったです。ホラーというかミステリに近いですけど。
全体を振り返ってみればミステリですかね?細部を見るとホラーですが。
ナルに関する最終巻での謎解きとか、いやー怒濤!というのがふさわしいほどでした。
キャピキャピの少女の一人称で進められる話にしては、複線とかがかなりさりげなく埋め込まれてましたー。
で、その伏線を少女らしい見逃し方をする、という。(笑
いやー上手い人はどんな書き方しても上手いんですね。
屍鬼とか読んだ後に悪霊シリーズを読むとテンションの違いにドッキリしますよ。
うん…他に書くことねえな。(w

登場人物すべてが愛おしく感じる小説ってのがありますが、悪霊シリーズはそう言ってもいいのでは。
愛すべき人たちがモリモリです。
主人公の目を通して語られる主要キャラクター達は時々嫌な奴らですが、本当はステキな人たちです。
主人公と周りの人間との関わりも気にかけてほしいシリーズですねえ。
いやあキャラクター小説というにはストーリーが練られてると思いますが、それに近い気がします。
少女小説出身だからなのでしょうか?
そういえば屍鬼とかでは、どことなく「キャラクター」っぽい人たちと「人物」とが混ざり合ってる感じがしました。
今藤崎竜が漫画化してますが、漫画っぽいキャラクターとリアルタッチで描かれる人物とがかき分けられてるのは原作の雰囲気を反映してる気がします。
いや、ま、あの人の作風といったらそれまでですが。(てか作風だよね
うん、なんかキャラクター小説っぽいよね、という話。

話は逸れるけど、同じ(?)ライトノベル出身といわれる乙一は逆にキャラクターを感じさせないなと思います。
なんというかなあ…話の展開の中で登場人物が出張ってこないんだなあ。
かろうじてライトノベルじゃなくてミステリ!とか言われてる西尾維新は、またその逆にキャラクターを全面に押し出してますよね。
あれは意識して書いてるんだろうなあ。キャラクター過ぎる人物ばっかで全然現実味がありません。
私が大好きな伊坂幸太郎もキャラクターっぽさがありますねー。
キャラクターというよりは、ストーリーを離れても独立してそうな感じに確立されている現実味のある人物って感じか?
うまく言えないなー。

あくまで主観なので文句言われても困るんだぜ!
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